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「……俺も、瑠依のこと、好きだよ」



頬を撫でる大きな手と、目の前にある、綺麗な目。

いるは、すき。
すきは、いる?



僕が、いる?



嘘つきだ。

僕は、いらない人間だから。



「瑠依……?」



遮断するように、目を閉じた。
掴んでいた服を離す。



「なにが嫌だった?教えて?」



低くなった、男の声。
目を、とじる。



「……瑠依がどんなでも、俺は、好きだからね」



なに言ってるんだろう。

わけわかんない。



いらない。
嘘つきはいらない。

騙されるところだった。
人間は、すぐに裏切る。
汚ない。

僕も、汚ない。



「ごめんね、嫌な思いさせちゃったね」



いらない。



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