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半ば無理矢理、ごはんを食べさせられた。

僕は、吐いた。



どうやら、れんは、僕を生かせたいらしい。
僕は、いらない。

だから、なにも聞かない。
なにもいらない。



「……瑠依」



部屋の隅っこで、ぼうっと座っていたら、れんが近づいてきた。
僕は、うごかない。

隣に座る気配がする。



「こんなところにいたら、風邪ひくよ」



れんが僕を持ち上げようとする。
右手には、僕がつけた傷に巻かれた、包帯。

いや。



僕は、れんを突き飛ばした。
ふら、とれんは揺れた。

僕は自分の手を噛む。
なにも、はなさない。
なにも、いらない。



「瑠依、だめ、やめて」
「っ、」



ぐい、と口にれんの指が入ってきた。
その間に僕の手が抜かれる。

かまわず、噛みついた。



「俺の指なら噛んでいいから」



そのまま、抱き込まれる。

ばた、と暴れても離してくれない。
どんなに強く噛みついても。
どんなに強く叩いても。
れんは、離れない。



「……うん、嫌だね、ごめんね。でも、俺も離すの嫌だから」



どうして?



「瑠依が気が済むまで、いくらだって俺を傷つけていいよ」



そんなこというの?



「瑠依のことが、大切だから。俺よりも」



―――『生まれてこなければよかったのに』



大切って、なに、



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