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どれくらいそうしていたのだろう。
短いキスが段々長くなり、僕は息が上がり始めていた。
｢んっ、……こ、う｣
｢……もうちょっと、｣
｢ふ……っん｣
航の匂いがした。
航の温かさがした。
航の声が、
航の手が、
(あ、)
僕、幸せ、だ。
｢……大丈夫？奈津｣
｢っは、｣
｢ごめん、長かった｣
そういって航は、僕の口元を指で拭ってくれた。
息があがったままの僕はなんだか恥ずかしくて、目をそらした。
｢……ね、奈津｣
｢？｣
｢すんごいやつ、していい？｣
｢え？……ん、っ｣
突然、口を塞がれた。
開きっぱなしだった僕の口の中に、航が舌を割り込ませてきた。
びっくりして口を閉じようとして、航が痛がる、と咄嗟にやめて、どうしていいかわからず混乱して、
｢う、あっ……ん｣
｢……奈津かーわい……｣
｢んん、｣
ぎゅう、と航のワイシャツを握って、
｢たかなしっ！予約してたゲーム届いたからやっ……｣
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