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side.航



ゲームの中で、俺が操っていたキャラが倒された。

なんて破壊力。
奈津。



「ちょっ……何、言って」
「へ?」



奈津はきょとん、とした様子で俺を見ていた。



「なんか、誤解、されたかなって」
「や、そういうわけじゃなくてそういうわけなんだけどでも違って今は」
「?」



首、傾げられた。

なにこの子、可愛い。
可愛すぎて死ぬ。
殺される。



「奈津の、ばか……」
「え?ばか……え?」
「そゆこと、俺以外に言うなよ。満月先生にも。あとその顔も」



ぎゅってしたい。
キスしたい。
抱きたい。

でも、止まらなくなる。

大切だから。
あの時、決めたから。
手は出さない。

奈津の傍に、いるために。



「っ……え!?」
「あ……あれ」



奈津から、キス、された。
触れる程度の、軽いやつ。



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