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ネガティブ思考ってこういうことだ。
でも、止まらない。

自分に自信がない。
なんで航が、僕なんかを好きになってくれたのか、完全に理解の範疇を越えてる。

いつ嫌いになられても、僕は全く驚かないくらい。
僕は自分が嫌い。



「……う、……ふっ」
「え、……奈津!?何、泣いて」
「かえ、る」
「ちょっ、何で」
「目、合わせっ……くれな、」



考えたら考えるだけ、頭ん中ぐちゃぐちゃになる。
勢いに任せて立ち上がり、寮の廊下に続くドアに向かった。
途端、ぐん、と腕を引かれた。



「待って、奈津。違うって」
「ぼ、僕、のこと……めんど、くさいって……おもっ、て」
「ないよ。不安にさせてごめんな」



航が優しく言って腕を引き、抱き寄せた。



「よく、わかんない」
「なにが?」
「自信、ないっ……から……航がなんで、僕っ、そばに」
「好きだから、じゃ駄目?」



ぎゅうっと強く抱き締められ、息が出来ないくらい、苦しい。



「さっきはごめん。だって、奈津かわいいから」
「っ、え」
「んなかわいい顔されたら、俺止まんなくなる」



苦笑いされた。



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