3
side.航
(あー……これは)
止まらないかもしれない。
椅子から乗り出して、ベッドの上に座る。
ぎし、とベッドが軋んだ。
「んぅ、ん、」
奈津は必死に俺に答えてくれてて。
苦しそうなそれに口を話すと、奈津の口からどちらのかわからない唾液が伝って。
潤んだ目が、こちらを見ていて。
(ちょっとだけ……)
そっと、奈津を押し倒した。
覆い被さるようにして、またキスをして。
口から下へと、移動していく。
「っひゃ、」
鎖骨にキスをしたまま、するりとパジャマの中に手をいれる。
滑らかな肌に、指を滑らせる。
「っ、こ、ぉ」
「ごめ、ちょっとだけ……」
ちゅう、と紅い印をつけたその時、
「なっ……!?」
背後から、声がした。
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