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side.航



「……奈津?」



余韻がおさまるまで動かずにいたら、奈津の反応がなくなった。
抱き締めていた腕を解くと、どうやら眠ってしまったようで。

額にキスを落として、奈津のナカから自身を抜いた。
こぽりと出したものが溢れて、ナカに出すべきじゃなかったなと反省した。



「……こ、……」
「………」



まだ頬が赤い。
首元につけた赤い印を指で撫でた。

一連の出来事を思い出して、奈津の可愛い顔や甘い声が浮かんだ。
今更ながら顔が赤くなって、自身が反応してきた。



(ちょ、落ち着け自分っ……)



本当は何度も何度も―――今すぐにでも、奈津を抱きたい。
甘い声で、名前を呼んで欲しい。

けれど安らかに寝息をたてる奈津の顔を見ると、微笑ましくて。



(やっぱ、好きだなあ……)



何度も何度も、そう思うのだ。



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