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とうとう始まった『しんかんさい』。
いつもと違う活気で、学校が騒がしいのがわかった。

そんな中、僕はというと。



「似合いますねぇ……」
「良かったなー浅井」
「よし!集客はもうばっちりだ!」



保健室。
満月先生と皆川先生が仲良くソファに座っている。
傍らで春川くんが飛び跳ねたりして騒いでる。



「俺も褒めろっつの!」



僕、めいどふく。
航、うぇいたー。

着替えた僕達は保健室で待機しているところ。
時間になったら教室に行って、30分くらいして帰るみたい。
……30分だけでも、不安。



「っしゃ、そろそろ行くか!」



春川くんの元気な声にびくりとした僕の手を、航がしっかり握ってくれた。



「行こ」
「……うん」



大丈夫。
航がいるから。



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