6
 

「あの、リボンが、」
「あぁ、付けられない?」



開けるよ?とカーテンを開けた航と目が合い、たっぷり3秒あって、またカーテンを閉められた。



「っ!?そんな、変っ……」
「だーっ違う!……奈津が、可愛くて」



おずおずとまたカーテンが開けられた。



「あんまこっち見ないで、死んじゃうから」
「え、っ」
「リボン、つけるよ?」



ベッドに座る僕の後ろに立って、航がリボンをつけてくれる。
カチッと音がして、襟を整えられて、



「っ……!」



抱き締められた。
びっくりして、肩を竦めてしまった。



「もー……誰にも見せたくないんだけど」
「え、えと、」
「かわいい」



顔を向かされて、ちゅっとキスされた。
困ったように笑う航が、とても、愛おしくなった。



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