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「あの、リボンが、」
「あぁ、付けられない?」
開けるよ?とカーテンを開けた航と目が合い、たっぷり3秒あって、またカーテンを閉められた。
「っ!?そんな、変っ……」
「だーっ違う!……奈津が、可愛くて」
おずおずとまたカーテンが開けられた。
「あんまこっち見ないで、死んじゃうから」
「え、っ」
「リボン、つけるよ?」
ベッドに座る僕の後ろに立って、航がリボンをつけてくれる。
カチッと音がして、襟を整えられて、
「っ……!」
抱き締められた。
びっくりして、肩を竦めてしまった。
「もー……誰にも見せたくないんだけど」
「え、えと、」
「かわいい」
顔を向かされて、ちゅっとキスされた。
困ったように笑う航が、とても、愛おしくなった。
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