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side.航



「サイズ、?」
「そ。服とか作んなきゃだし」



放課後、奈津の部屋に行った。
サイズを聞くにも、測るわけにはいかず。



「サイズ……わかんない、かも」
「自分が着てる服とかでいーよ、それに合わせるし」



じゃあ、と渡されたワイシャツを預かる。
そんな本格的なものじゃないし、これくらいで作れるだろう。



「にしても、奈津細い」
「……前より、食べれるようには、」
「ん、そだね。でももちょっとなー」



折れそうに細い腕を掴む。
華奢と言えば華奢だけれど、外に出ないせいで白い肌とあいまって、病的な印象さえある。



「隣のクラス、たこ焼き屋するんだって。一緒食べよ」
「……うん」



少し笑った奈津に、俺も嬉しくなる。

もっと、笑わせてやりたい。
もっと、幸せにしてやりたい。

回数は減ったけど、奈津が未だに隠れて泣いたり、夢に怯えたりするのは知ってる。



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