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side.航



「じゃあ、女装喫茶に決定!」



春川が高らかに告げて、クラスで歓声が上がった。



「まじかよ……」
「なんだよ高梨ー文句あるのか?」



どや顔の春川がむかつく。
俺は無視して机に突っ伏した。
ま、どうせ俺は女装役にはならないだろうし。



「じゃ、女装役決めよ!厨房とウェイターは男で、女装は10人弱かなー」



誰がやる?と、わいわいクラスで盛り上がる。
次々と自薦他薦ともに名前があがって、人数もわりと集まって、



「浅井ってやつも女装したら、ぜってぇ売れると思うんだけど!」



誰かがそう言って、ぴくりと反応した。
それがいい、と賛同の輪が広がっていく。



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