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こんな我儘いう自分が嫌だ。
航を困らす自分が嫌だ。

でも、止まらない。



「僕は、何もできない……っだから、航が、何もできなくなる」
「…………」
「あの人、みたいに……航と、学校……行きたっ、」
「だーめ」



航に制止された。

僕には学校に行く資格はないってこと?
あんな風に、楽しそうに航と話しちゃダメってこと?



「奈津が春川みたいになっちゃダメだろ、俺は奈津が好きなんだから」
「でも、」
「自分のせいで俺が窮屈な思いしてると思ってんだろ?んなわけない、俺自分から奈津の傍にいんだから」
「………」



安心させるように、航が背中を撫でてくれた。



「一人で不安がんなよ。俺には春川みたいな友達もいるけど、こいびとは奈津だけなんだから」
「………ん、」



墜ちるたび、迷惑かけるたび、自分が嫌になる。
でも、少しだけでもいい。

少しは自信、とかいうものを。
持ってみようかな、なんて。


航が好きで、
航に好かれてる、自信。



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