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side.しょう



あ、ちょっと破れてる。



「りんー!」



掃除機をとめて、リビングに行く。
りんはソファの上で踞って、耳を押さえていた。
きょと、と大きな目をこちらに向けてくる。



「お前の仕業だろ、これ!あーもう、着れないじゃねーか……」



ぐ、とりんに押し付けると、びくっと身体を震えさせられた。

……なんだ?



「それ、捨てといて。まだあっち掃除終わってないから」



もうするなよー、とぺし、と頭を軽く叩いて、寝室に戻った。



掃除機をかけ終わって、リビングに戻る。
いつもなら、りんはすぐに駆け寄ってくるのに。



(……寝てんのか?)



ソファを覗き込むと、りんは小さくなって、眠っていた。



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