6
 

side.千夏



あったかくて、ねむたくなった。
起きたら、ソファにいた。



「あ、起きた」
「ん……」



でも、まだ眠たい。
こくこくと頭がうごく。

ゆうじは慌てて、ドライヤーをもってきた。



「もちょい我慢ね。髪乾かさなきゃ」



ゆうじの足の間に座らされて、髪を撫でられた。
その間も、今と夢をいったりきたり。

ふわ、とからだが浮いて、いつのまにかベッドにいた。
重い目をあけると、ゆうじが、笑っていた。



「おやすみ」



おでこに、ちゅ、てされる。

ゆうじは僕と同じにおいがした。



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