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side.理央



僕は、知ってる。

あの日の出来事を、秋良は自分のせいだと思っていること。
僕のために、努力して収入のいい仕事に就いたこと。
僕を生かすために、必死に働いていること。



「ぼくが、いなかったら」



秋良は、幸せだったのかもね。

好きな仕事について。
自分のためにお金使って。
もしかしたら、結婚もして。
幸せな家庭を、築いていたのかも、



「っなに、言ってんだ」



痛いくらいに、抱き締められた。
息が、出来ないくらいに。



「俺が、理央の傍にいようと思ったのは、俺の選択だ」
「あ、きら」
「好きだ、」



汚れてしまった僕を、受け入れてくれる。



「あきっ、あきら、あきらー…」
「ん、」
「すき、いかないで、」



気づいたら、雨は止んでいた。
通り雨は、去っていった。

綺麗な青空が、見えた。



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