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side.修



葵が意識を失った。

酸欠になる程度は医者である俺にはわかる。
生きている証に荒い息を続ける葵に、唇を重ねた。

俺の息で、満たしてやる。



「っは、ふ」



ぐったりとした葵。
何度も抱いた、跡。
まだ、足りない。
俺のものになれ。

意識のない葵を、殴った。
首を絞めて、
皮膚を噛んで、
傷をつけて。

痛みが残る間、俺を思い出してくれるだろう。
傷を見るたびに、俺を思い出してくれるだろう。

傷から血が溢れる。
綺麗な白い身体が、赤に染まる。
全部全部、俺のもの。



「……すきだ、」



含んだ先に、鉄の味。
綺麗にするように、身体中を舐めた。

どうやったら、俺のものになる?
どうしたら、伝わる?



(狂いそうだ)



狂いそうなほどの、愛しい想い。



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