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side.航



「……ん……」



布団を引っ張られる感覚に、目をさました。
隣のぬくもりが遠く、ちらりとそちらを見ると、可愛い恋人は背を向けたまま。
もぞ、と動いているところを見ると、起きているらしい。



「なーつ」
「ひゃうぅっ」



後ろから抱きつくと、びくっと身体が震えた。
可愛いなぁ、と思いながら頭を撫でていると、奈津は身体を丸めるばかり。
なんか冷たい、と思っていると、奈津はふるふる震えて口を開いた。



「こ、う………っおね、が、離れて……」
「え?」



うー…と踞る奈津。
耳が、赤い。

あ、と気付いた。
俺も同じ男だから、ね。



「っやぁ!」



する、と前を触ると、それは確かに反応していた。



「や、ぼく、変……っ」
「変じゃないよ?」



奈津はよく知らないのかもしれない。



「おとこならね、誰でもあるんだよ」
「ほ、ほん、と……?」



もぞもぞ、としながら、どうしたらいいの、とぽつり。

ええと。
出したが、楽になるんだけど、な……。



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