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side.和志
寝室に移動して、ゆっくり槙の身体を露にさせて。
息も絶え絶えな槙の、身体を拓く。
「痛かったらいって、すぐやめる」
「ん……っあ、ぅ、あ……っ!」
ぐっ、と身体を押し進めると、槙が一層強く抱きついてきた。
十分解したつもりだったのに、全然きつい。
「っあ、いっ……」
「ごめん、痛いよな、ごめん」
汗で張り付いた前髪を払う。
頭を撫でると、槙はふや、と笑った。
「へ、き……っだから、」
「でも、」
「だいじょぶ、てばっ……」
槙がきゅ、と髪をひっぱってくる。
力がはいってないから痛くはないけど。
俺はそのままゆっくりと自身を挿れた。
「っは、ぅ」
「……全部挿入った」
「ん、あったかい……っん、!」
槙が可愛くて、恥ずかしながら自身が反応してしまうのがわかる。
もう、こんな状態で我慢なんてしてられない。
「槙、槙、」
「っあ、ちょ、や、まだっ……」
「ごめん、待てない」
がくがくと、槙を揺さぶった。
脚を抱えて奥を突くと、声がさらに高くなる。
ベッドの軋む音と、槙の声。
煽られないわけがない。
「あっ、あ、ン、っ」
「槙、好き」
「ま、かずし、く、はやっ……」
「ごめん、聞けない」
律動を速くする。
槙はしがみつくので精一杯だ。
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