夢を喰らう ↑new old↓ 2011/11/22 11:42 「ゼロス、そこへ直れ」 「何ですか、ヴァルさん。穏やかじゃないですねえ」 「何でも何もあるか。お前、いつからフィリアの恋人になったんだ?」 「僕がですか?」 「今日買い出しに行ったら噂になってたんだよ。フィリアに糸目で胡散臭い神官の恋人がいるってな!」 「糸目で胡散臭いはヴァルさんの主観でしょう?」 「うるせえ。で?どうしてそんな噂がたってんだか説明してもらおうか?」 「それは、僕がフィリアさんを抱き締めたところを誰かに見られたからじゃないですかねえ」 「抱・き・締・め・た?」 「ええ(本当は転びそうになったのを抱き止めただけですけど)」 「………くたばれ」 「嫌ですねえ。ヴァルさん相手じゃくたばりようもないですよ」 「黙れ。灰も残さず消え去れ生ゴミ魔族」 「口の悪さはフィリアさん譲りなんですから…」 ばたーんっ 「ちょっとゼロス!どういうことなの!?」 「おや、フィリアさん」 「貴方と私が恋人だなんておぞましいにも程があるわ!」 「おいフィリア!お前この生ゴミに抱き締められたのか!?」 「ヴァル?何の話?」 「しらばっくれんな!こいつに抱き締められたから恋人だなんて噂がたってんだろ?」 「それこそおぞましいわ!どうして私がゼロスに抱き締められなきゃならないのよ!」 「現に噂がたってんじゃねえか!」 「言い掛かりだわ!」 「いやあ、お二人の負の感情は相変わらず美味しいですねえ…」 ていうかナチュラルにゼロスがフィリア達の家に居ることに誰もつっこまないという。 |