いつも家事を頑張ってくれている佐助に足ツボマッサージをしてあげることにした。


「いたたた!痛い!」

「ふふふ…」

「なんか天音ちゃん笑ってるし!」

「うん、なんかそうやって痛みに身悶えてる佐助を見てるとゾクゾクする」

「やめて!怖いから!んぎゃっ、天音ちゃんそこ痛い!」

「ここは腰のツボ。痛いのは腰が悪くなってきてる証拠だから、気をつけないと腰痛持ちになっちゃうよ」

「うん気をつけるよ………あ、いたたたたッ!──って、あれ…?なんか…イイかも、これ……痛い、けど、気持ちいい…」

「へえ…痛いのが気持ちイイなんて、佐助はとんでもないド変態だね」

「ちょっと天音ちゃん!?変な言い方したら怖いからね!?…は、んッ!」

ツボをグリグリと刺激された佐助が背をしならせて喘いだ瞬間、スパーン!と襖が開いた。

「佐助君!」

そこには白い頬を微かに赤く染めた半兵衛が眉を吊り上げて立っていた。

「こんな締め切った密室で天音と二人きりで一体何をしているんだ、君はっ!」

「いやいや、どちらかと言えば俺様がされてるって言うか……この状況見てよ!」

「半兵衛さんも足ツボマッサージしてあげましょうか?気持ち良いですよ」

「足ツボマッサージ?」

「そうです。さ、ここに座って下さい。あ、横になったほうがいいかも」

「い、いや、僕は──」

「佐助、GO!」

「あはー、了解」

素早く起き上がった佐助が半兵衛を拘束した。

「なっ…!?何をする、離したまえ!」

「大丈夫ですよ、なるべく痛くしないで、ちゃんと優しくしますから」

「だから天音ちゃんその言い方怖いって」



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