「おやつ出来たよー。って、何か庭が荒れてるんだけど……犯人は直ちに申し出なさい」

「悪ィ、天音。鍛錬のときにちっと力が入りすぎたみたいでよ…」

「ズボン脱いでお尻出して。三日は座れないくらい叩いてあげる」

「頼むから勘弁してくれ」

「すまない、天音。そこの植木鉢を壊したのは僕だ」

「全然大丈夫ですよ気にしないで下さい半兵衛さん。中身は入ってなくて空っぽでしたし、植木鉢なんて幾らでも買い替えられるんですから。半兵衛さんが怪我しなくて良かったです」

「おいおい、俺のときと全然対応が違うじゃねえか!」

「裏山で怪我してるところを保護した儚げな美人と、家主の留守中に勝手に侵入して錨振り回して破壊行為を行った海賊を同列に語れと?」

「いや…その、なんつーか……悪かった…」

「さ、半兵衛さん、向こうでミルクプリン食べましょう。紅茶も淹れますね」

「うん」

「…泣くぞ」

「鬼の旦那、しっかり。天音ちゃんほんと軍師の旦那のこと甘やかしてるよね。甘く柔らかに甘やかしてるよね」



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