「佐助。うちの屋根裏に行くのはやめておいたほうがいいと思うよ」

「え?なんで?」

「もしかしてもう見てきた?」

「まあ…さっきちょっとね」

「何か見なかった?」

「見なかったって…何を?何か見られちゃまずいものでもあったの?」

「まずいっていうか……まあ、まずいのかな…」

「何?はっきり言ってよ」

「屋根裏を這いずり回ってる血塗れの女の人的なナニか」

「え、ちょ、何?血塗れの女の人って何!?」

「だから見なかったなら良いんだって。気にしないで。見なかったならいいの。うん、良かった無事で」

「良くないよ!!!この家の屋根裏ナニがいるのッ!?」

「ほら、歴史がある家だから…色々とね。あ、足袋に血とかついてない?」

「ついてないからッ!!冗談でしょ?冗談だよね?俺様のことからかってるだけだよね!?」

「ふふふ…」



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