14 改めて、ヤンデレってなんだろうかと考えてみた。 私自身ヤンデレネタはそんなに読んだことが無い。嫌いなわけではないのだが、どうにも自分好みのヤンデレがないのである。無念。 キャラがヤンデレるのは良い。行きすぎた愛情かわいいよ。 無自覚に狂ってるのすごい萌える。萌える。大事なことなので2回言いました。 だが問題は相手、ヤンデレられる側の方だ。 どうでもいいけどヤンデレられるってものすごい言いにくいな。舌噛みそう。 まあその、ヤンデレられる側が…もう被害者でいいか、被害者が無駄に抵抗するのがあまり私の好みではないのだ。 だって病んでるんじゃん?相手。それに抵抗すれば相手どんどんキレるじゃん。無意味な抵抗だと思わない? それならせめて従ってるふりくらいはして、脱出のチャンスを探す方が良いと思う。 今ナチュラルに監禁ネタで考えてたね!監禁ネタ好きだから仕方ないですね。首輪萌え。 と、まあ、私の知識内で言うのなら私はヤンデレに対してさほど詳しいわけではない、ってことで。 なんか独占欲強いなあとかすごい態度変わるなあとか、そういうキャラに対して「もしかして:ヤンデレ」みたいなことを考える程度の、いわゆるにわかな訳であります。 だから赤司と黒子をヤンデレと称したのはいささか早計だったかもしれませぬ。 とでも言うと思った? あの2人は完全にヤンデレだよ!こっえーもん! こっちの世界に来て早一ヶ月が経ちましたけれど、そして未だに夢だと思いたい私は覚めたい一心ですけれど!覚めてくれないけどな! その間、私に起きた事をぼんやり思い出してみようと思います。うん。 まず、黒子からいこうか。 あれは私がこの世界に来て1週間くらい経った休日の事だった。 この世界にも私がハマっていた音ゲーが存在することを知った私は、意気揚々と1人ゲーセンへと向かっていました。あの時の私まじ幸せだった。半日くらいゲーセンに居座るつもりだったもん。財布に余裕はあったしね! そんなこんなでマンションを出てすぐの道を曲がり、真っ直ぐ進んで、また曲がる。 からの、突然の黒子! ですよ。びっくりしたねあんときは。 「おっ…ほう、ど、どしたの黒子君」 完全にミスディレなうだった黒子に気付いた私すごいと思う。 黒子は私に気が付くとにっこり笑って、いやもうホントあの笑顔には背筋が凍ったねものっそい綺麗だった。待受にしたいくらい。 んで、言ったんですよ。 散歩してましたって。 いや君立ち止まってたくない?塀にもたれて電信柱の影に隠れて携帯いじってたよね?それ散歩って言わなくね? 私の常識がおかしいのかと思いましたわ。だって黒子くんまじ当然のように言うんだもの。 「相坂さんは、お出かけですか?」 「あー、うん。ちょっとね」 「どちらに?」 「えぇ…ゲーセンに」 一緒に行ってもいいですか?ってふんわり微笑む黒子に言われてNOと言える人がいるなら会ってみたいと思う。そしてその度胸貸してほしい。 私は突然の黒子登場にびびってたにも関わらず満面の笑顔でイエスしてしまい、ゲーセンとか絶対黒子楽しくないだろうに一緒に行きましたよね。 音ゲー1時間も出来なかった。解せぬ。 だって黒子ずっと私の隣で興味深そうに見てくるんだもんよ!気になって集中出来ないし近過ぎてこえーしぶっちゃけさせてもらうなら邪魔だったし! 音ゲーは1人でやるか、複数人ならマッチングしてやりたい。ずっと見られるの怖い。そんなに上手いわけでもないし。 黒子は黒子で「僕のことは気にしないでください、見てるだけでも楽しいですから」って。 妄想上の黒子なら「邪魔になってしまいますよね…じゃあ僕は近くの本屋さんで時間潰してますから、終わったら呼んでください」とか言ってくれると思ったのに。ちなみにここでの萌ポイントは「本屋さん」の「さん」な。 結局2、3クレで辞めて2人で本屋寄ってから喫茶店行きましたわ。 ただのデートわろた。いやわろえない。 それ以来どこに行くにも黒子の影をちらほら見るようになった。 そして見つけてしまうイコール2人きりのデート開始みたいな感じになる。 可愛いから断れないんだよお黒子くんまじ魔性の天使。小悪魔。 ていうか完全にストーカーです本当にありがとうございました。 私はもっと控え目な黒子に出会いたかった。 「相坂さん、また会えましたね。僕、とても嬉しいです」 ってさあ!偶然装ってるけどさあ!アウトだよお黒子くうん!! やってること軽犯罪だよ…よく知らないけど…。 でも可愛いから許しちゃう。悔しい。 まあ別に黒子嫌いなわけじゃないし、一緒にいる時に聞く黒子の話楽しいし。ゲーセンにはあんまり行けないけど。 というわけで黒子君はストーカー型のヤンデレさんでした。 お次は赤司さんのお話です。 ← → back |