あそぶ   



さて、腰が痛い。あとこの恥ずかしさは無くならないなー。無くなるわけないかー。
…あああ、穴に埋まりたい!

「なにしてんですかー美遊ー」
「…や、穴に埋まりたいなぁと」
「とうとう頭が変になっちゃいましたかー?」

ほんと誰かこのカエル殴ってくれないかな。
このカエルが本当にさっきまであたしに「好きですー」とかって可愛く囁いてくれた人?あれ幻覚なんじゃね?
…うああ思い出したらまた恥ずかしくなってきた…。

そうやってシーツにもぞもぞと埋まっていたら、頭の上にのしかかられて思いっきり体重をかけられた。
く、首が折れる!

「昨日の美遊、めちゃくちゃ可愛かったですー」
「…どうも」
「今の美遊も可愛いですけどねー」
「う、ばか…」
「そんな口を聞く悪いペットにはこうですよー」

声音が笑っているフランに、ぎくりと身体を動かした。
フランの下から逃げようとしたけど、そんな間もなく、フランの手があたしの脇腹に到達した。
あ、あたし死んだわ。

「うひゃ、あははは!やっ、やめてフランそこは無理ぃい!」
「嫌ですー。もっと啼けばいい」
「ちょっごめんってまじであははっ、やめてぇぇえ」

やっとフランがくすぐるのやめてくれた頃には、あたしはもう身体に力が入らなくて、くてん…とベッドに沈んでしまっていた。
あー…喉が裂けるかと…。
てか腰痛いんだからやめてくれまじで。

満足したのか、隣で呑気に水を飲んでるフランが恨めしい。
豆腐の角で頭打ってしねばか!


 (でも結局大好きなんだから、あたしも相当溺れている)


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