おもう   



起きたら昼前だったとか。
何時間寝てんだろーねあたし達。

「フランは今日休みなわけ?」
「はいー。ずっと一緒に居られますよー、嬉しいですかー?」
「は、ありえな」「嬉しいですよねー?」

だから君は何でいつもベルのナイフを持っているんだい?

「嬉しすぎて涙出てきた」
「美遊は幸せ者ですねー」
「もうなんでもいい…」

ベッドの中でわいのわいのしてる姿は、客観的に見たら恋人同士、みたいかもしれないけど。
実質飼い主とペットですからねー、泣けてくる。

「美遊、」
「何」
「髪ぼさぼさ」
「そりゃ寝起きですから…フランもだし」

右側だけ変な方向に跳ねてるよ、可愛い。
その跳ねてる髪の束を掴んでへらっと笑ったら、フランに頭を鷲掴まれた。
そのまま、ばふっ!とシーツに沈まされる。

「いった…何すんの!」
「変な顔しないでくださいー」
「失礼すぎるこの子」

フランの顔が見えない。
いい加減頭離せばかやろう!

それでも、フランはあたしの頭を当分離してくれなかった。

「窒息死するかと…」
「美遊の死因は溺死か腹上死ですよー」
「どっちもやだよ!?」

何で死ぬ前提!てか溺死はどっから来たんだ…。

「ミーに溺れて、」
「ねぇよ」

いやでも、なくはないかも…?いやいやいや、ないない。
そんな恋愛に溺れて死ぬとかただのばかじゃん!
嫌だよそんな死因…。


 (ミーは美遊になら溺れ死んでも良いと思うんですけどー)


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