のぼせる   


今、ミー、とても困ってます。

一緒にお風呂に入ったのは、まあ入りたかったから入っただけなんですけどー。
美遊があまりにもえろかったんでつい、こう…手が出ちゃいましてー、でも、まさかそれで意識飛ばされるとは思わないじゃないですかー。


美遊はかなり裸見られるの嫌がってたけど、仕方ないんで裸のまま簡単に身体を拭いてベッドに寝かせてやる。
起きたらまーた何か叫ぶんじゃないんですかねー。まあ、面白いから良いですけどー。
うーんうーんと唸っている美遊の鼻をつまんでやれば、むぎゅ、と変な声を出して眉間に皺を寄せた。

…別に、そこまで可愛いってワケじゃないですよねー、客観的に見ると。
どこにでもいそうな普通の、ほんとに普通の女。
そのあまりにも普通すぎるのに、どこか変なところもある美遊に、結局は惹かれたのだけれども。

「一目惚れ、ってあるんですねー」
「うぅん…」
「まだ起きないでくださいよー」

ちゅ、とまだ熱を持っている額にキスを落とすと、美遊が僅かに身を捩った。
あまり動くと胸見えちゃいますよー、ミーは全然構いませんけどー。
そんなことを考えつつも、そっとシーツをかけ直してやる。あ、ミーすごく優しくないですかーこれ。

にしても初々しすぎますよねー美遊は。
本当だったら今日の内に犯すつもりだったんですけど…まあ、それはまた今度にするとしますかー。

「フ…ランの、ばか…」

「、寝言…」
「うう…」
「…バカなのはそっちもですよー」

小さく溜息を吐いて、ミーもベッドの中に潜り込んだ。


(わかってるくせに、逃げないんですからねー)


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