snoitoved

雪下のメモ帳 - update : 2019.05.05
サイトとは別に詳細設定や謎時間軸の話なんかをのせるところ


烏丸京介と伏見柊

烏丸が伏見の両腕を掴んで壁に押し付けて唇を奪うと思い切り頬を叩かれました。
https://shindanmaker.com/183568


パン、と乾いた音が鳴った。無意識に左頬を手でさすった。叩かれた俺よりも叩いた本人の方が動揺しているのは火を見るよりも明らかだった。ただ俺を拒絶するという様子では無いというのも分かるが、散々避けてきた揚げ句付き合った後もこの様子だと先が思いやられる。
「伏見」
「…悪い」
伏見が俺を引き離そうとする理由を付き合う前に本人の口から聞いたとはいえ、その行動の数々が今の俺を不幸にしていることをこいつは分かっていないらしい。だが、今それを言えば、"それなら別れる"と平気で口にするだろう。それならば今は、此方側が耐えるのが、適切だ。
「…そうか」
「辛くないのか」
「別に」
「…」
「お前が仮に死んでもすぐに忘れてやる。だから、絶対に言うな」
お前が分かってくれるまでずっと嘘をついてやるから、頼むから、俺の将来の幸せをお前だけで勝手に決めつけないでくれ。

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