×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




Memo-short






*2016.2.6-next*

……………思い出した。
私はここで、催眠をかけられていたのだ。
きっかけはまた突拍子もない言峰の言葉で、まあ、その突拍子もない発言に乗った、ただそれだけである。

「…ほんとに魔術、使ってないの?」

「ああ。私は嘘は吐かん。魔術は一切使っていない。使ったのは、私の声だけだ」

なんと、言峰の云った催眠は魔術を行使しない催眠だったのだ。
もちろん魔眼でもない。
言葉で誘導するだけの、催眠。

「今回は試しに催眠誘導だけを行ってみたが…驚くほど素直に掛かったものだ。お前の被暗示性の高さにはこの私も驚かされた」

「いや、私も驚いた…うん…」

初めての催眠は、うまく掛からないこともよくあるらしい。
それなのに、私はすんなりとそれを受け入れてしまった………………”

……つづく?



←back






-雨夜鳥は何の夢を見る-