息の合うふたりでございます ?


お前に私のことなんて理解できるはずもない

僕に君のことなんて理解できないはずがない

思い込むぐらいなら死ね

君の愛情表現は僕には易しい

愛とお前ほど不釣合いな並びはない

夕暮れ時には素直になるだろう


エメラルドの涙が欲しい

粉々のサファイアが君にはよく似合う

お前の顔に泥を塗りたくってやりたい

僕は決して汚れることはない

そんな馬鹿馬鹿しい話があるものか

この世というのものは馬鹿の方が楽しく生き抜ける

もう黙れ

いいえ、話し続けます、君がいる限りは



喧嘩するほど仲がよろしくない



(殺してやりたいぐらいきらいだ)
(殺して欲しいぐらいすきだよ)


お前の傍はよく涙が零れる

泣きたいなら泣けばいい、どうぞ枯れ果てるまで

決して零れない涙が体内に沈んでいく

僕の涙も使っていいよ

ひとりきりの指先でいい

ふたりきりの夕暮れがいい

お前がいなくなった日を想う

その日、君もここにはいない


そうだね、きっと
ふたりで、静かに眠るのだろう





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