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・ひじちづで先生×生徒
一年記念日に放課後ケーキを食べに行く二人。
もちろん食べに行くところは青山か渋谷だよ!
何でも好きなものを選べと言われ迷う千鶴。
散々悩んだ結果、大胆にカットされた白桃が楕円形に盛りつけられているタルトに目が引きつけられ桃の果肉が入ったクリームが桃の酸味と上手く調和したタルトと書かれたお品書きに千鶴はにこにこ笑顔になる。
だけど他のも美味しそうなので視線がメニュー表をいったりきたり。
土方はそんな千鶴を見て苦笑を浮かべる。
「二つでも三つでもいいから好きなの食え、増えたって俺は別に気にしねえから」
「えっ、いいんですか…?!」
睫に縁取られた茶色が僅かにかった射干玉の瞳をぱちくりと瞬いて千鶴は問う。その瞳の奥に遠慮が見え隠れしていて土方は心中でため息を吐き出した。
「俺がいいっつってんだからここは大人しく年上の言うこと聞いとけ」
土方の若干ぶっきらぼうな言葉と同時に手がす、と額へ伸ばされ見上げた瞬間額に軽い衝撃が走る。
「っ、土方先生いきなり何するんですか」
軽くしたつもりなのだが相当痛かったようで涙目になりながら抗議する千鶴に土方はにやりと口元に笑みを刻む。
「何だもっとして欲しかったのか?」
土方のからかうような口調に千鶴はからかわれたと直ぐ悟り頬を薄紅に染め上げる。
「もういいです!」
つんと拗ねたようにそっぽを向く千鶴。それを見ていた土方は今まで抑えていた笑いを我慢出来ないという風にくっくっ、と喉を鳴らし笑い始めた。それを聞いて更に千鶴の眦がつり上がる。
「悪い、ついお前の反応が面白くてな」
土方は千鶴を真正面から見据えそう言った。千鶴の機嫌はまだ直らないようで唇を可愛らしく尖らせている。土方は宥めるように千鶴の視界にメニュー表をちらつかせた。
「土方先生、意地悪は止めて下さいね」
そう呟き千鶴は土方をじとりと睨んだ後メニュー表へ心奪われたように意識を飛ばす。しばらく時間が経ったのち注文が決まったようで千鶴はメニュー表を閉じた。「決まったか?」
「はい」
千鶴の視線の先を追うとチョコレートがたっぷり掛けられているラズベリークリームとベリーミックスがふんだんにあしらわれたケーキとベイクドチーズケーキ生クリーム添えを頼んだようだ。


てなやつです(笑)
単にケーキが書きたかっただけのような気もしますがまあいいや。


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