一度だけ | ナノ
『と、いうわけでっ!やるよーっ文化祭!!』

ばんっと教卓を叩くとクラスメートがうおおお!とテンションをあげている。さすがほぼ男子校だ。
松にい(担任)は机壊すなよーと注意してくるがそんな馬鹿力じゃないんですけど!

「はいはいやるよー」
『遙くんもうちょっとテンションあげようよ…!』

神話科一年文化祭委員の那岐遙(なぎ はるか)くんは
あがってるあがってる、と言いながら文化祭の資料をめくった。皆さん、もうお分かりだろうけど遙くんはマイペースローテンションです。

『皆とりあえずアイディアばんばん出してってー!ちなみに狙いはもちろん人気投票一位ですから!』

そう宣言するととりあえずばんばん意見が出る辺り皆自主性がとても素晴らしいと思います。
出てきたアイディアを黒板に書く書記のキューティクル君改め、晴(せい)くんは大変そうだけれども。



「一年の神話科は劇すんのか?」
『はい、ミニシアター作って神話や星座の話を劇にするんですよ。面白くなるように多少アレンジはするつもりらしいですけどね」

生徒会に提出しにいった企画書を見て一樹かいちょーがそう言う。
そして判子を押してもらった。よっしゃ通ったー!

「ちなみにお前はなんの役やるんだ?」
『………』

え、それ聞いちゃいます?私は視線を逸らして"それではまた!"と叫んで逃げた。
それはまあ秘密ひみつ!


『みんな許可貰ったよー!』

そう叫びながら教室に入るとよっしゃー!とかやるぞー!とか教室のあちこちからそんな声が沸く。

「さ、こっから忙しくなりますね。学級委員長さん」
『そーだねえ、文化祭委員くん』
青春ソーダ
(弾けろはじけろ!)

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