プリズムガーデン | ナノ

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白鳥先輩や犬飼先輩に質問責めにあっていると、また弓道場の扉が開いた。

「お願いします!…って、おっ女の子!?」
「お願いします。…やっぱり薙弦」

梓くんの前に入ってきたふわふわ髪の人は私を見て驚いている。

『梓くん!お昼ぶり!』
「…ああ、うん」

素っ気ない!切ない!でもめげない!

「き、木ノ瀬くん知り合い…?」

びくびくとした様子で梓くんに問いかけるピンクの少しふわふわ髪の男の人。

「昔馴染みだよ。薙弦、こっちは小熊伸也」
「そうなんだ…。あ、僕小熊伸也って言います。天文科の2年です」
『矢来薙弦です、小熊先輩よろしくお願いします!』

小熊先輩は私に「先輩」と呼ばれたのが嬉しかったのか顔を綻ばせた。え、なんで女の子より可愛いんだろう…。

「で、薙弦は何してるんだよ」
『えっと入部してきた!』
「ふうん」

梓くんは聞いたくせに興味なさげだ。
いや良いけどね!構って貰えたら私は満足なのですよ!健気でしょうが!

「自分で言っちゃ意味ないんじゃねーの?」

犬飼先輩が突っ込んできたので私はとりあえずその鳩尾に一発決めておいた。
なにか仰いましたか咽てる犬飼先輩!

bkm


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