プリズムガーデン | ナノ

07
廊下には、いっぱいの男子生徒。
遠慮なく視線が突き刺さる、痛い痛い痛いって!嘘ですあんまりというかまったく痛みを感じません。

なんだこれ、私パンダが。
私なんかより月子先輩の方が可愛いのに…!

居心地の悪さを私は机をガン見することで耐えた。
机が痛みを感じたかもしれない。ごめんよ。


「矢来さん災難だねー」
『ほんとだよ…助けてよ!』
「いやいや僕は自分の命が惜しいから」

前の席ということで仲良くなった矢野くんとご飯を共にする。ちなみに私の出席番号は一番最後です、矢来だもの。

「ガンガン見られてたからさあ…。ていうか今も見られてるけどね、うん。僕は正直居心地最悪だね!」
『だってぼっちも嫌だよ、見捨てないでよ!』
「僕は兄さんと食べたかったんだよ…!」

兄さん今は何処、と遠い目をしながらふっと自嘲気味に笑った。

『矢野くんお兄さん居たんだ?』
「ああうん…、2年の宇宙科にね」
『なん、ですと…!?』

驚きのあまり箸を落としそうになった。落としてないけど。

『まじで…!?』
「ま、まじだけどなにその気迫怖いよ矢来さん」
『行こう今すぐ即刻直ちに行こう!!』
「え、ババロアは?食べるんじゃないの?」

なに言ってるの!
ババロア<<<省略<<<梓くんに決まってるじゃん!

bkm


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