いっしゅうねん! | ナノ
36℃
『におーって体温低いよね』
「いきなりなんじゃ」
冬の日にこいつの体温はさいあくだ。
抱きついてもまったくあったまるどころか体温をとられる。
「抱きつかんかったら」
『それはやー』
ぎゅうぎゅう抱きつくと、仁王も天邪鬼な奴じゃと笑う。
仁王には言われたくない。
「体温、冷たいなら上げてやるぜよ」
『え、なにすんの』
と、思っていたら耳元で「好いとうよ」と甘く色っぽく囁かれて、頬にキスを落とされた。
『な、なななにす…!』
「暖かくなったじゃろ」
『馬鹿か!』
頭をがつんと叩くと仁王の頭が揺れた。
「…いたい…、ピヨッ」
体温36℃から上昇なり。
(いきなり格好良くなるなんて)(反則!!)
◎…仁王の口調迷子(^q^三^p^)
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