いっしゅうねん! | ナノ
吐息
『ん、んん…っ!』
このダンボール重いいい…っ!
私は精一杯の努力をしているがダンボールを置く高さと重さでなかなか上がってくれない上に私の頭に落ちるという危機があるため迂闊にあきらめられない。
『っ、つ…!!』
「もーみょうじさんはいつも無茶ばっかだなあ」
そんな声がして私の支えていたダンボールが簡単に棚の上に登る。
押してくれたのは、
『相馬さん…、ありがとうございますっ』
「うん、気にしないで。さすがに目の前で頭に中身被られるのなんて見られないでしょー?」
笑顔で答える相馬さん。
佐藤さんより細くて小さくて言っちゃあ悪いけど結構ひ弱な感じだけれど。
「っ、と!みょうじさん危ない!」
『え、あ…』
いきなり引っ張られて、その一瞬後に後ろで何かが落ちたような音がした。
「…大丈夫だった?」
『あ、…はい』
意外と力がある腕に、抱き寄せられた先の胸板が意外としっかりしていたりだとか。
「あれ?みょうじさん顔赤いよ?」
『な、なんでもないです!』
吐息さえ奪われた
(恋に落ちた五秒後)
◎エセ相馬\^p^/
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