いっしゅうねん! | ナノ


『寒いですねえ…、風丸先輩』
「そうだな、ちゃんとマフラー巻いてるか」

風丸先輩は長い前髪で左目を隠して私に微笑む。
右手を繋がれて私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。

そんな風丸先輩が好きだ。どうしようもなくときめく。
手袋ははめていないけれど、それでもその繋いでくれているお陰で温かい。

「スカートって寒そうだよな」
『まあ男子の制服に比べたら…、スカートはいてみます?』
「なまえまで言うなよ!」

冗談で言ったのだけれど、風丸先輩は日頃から「女の子だ」と騒がれているため過剰反応だ。
私はくすくす笑いながら嘘ですよ、と伝えた。

『私は可愛い先輩も好きですけど、かっこいい先輩の方が好きですもん』
「…俺は可愛いお前が好き、だ」

躓きながらそう言われておでこにキス。
そこが口じゃないとこが風丸先輩らしいというか。でもそんな風丸先輩が好きだ。

『風丸先輩、』
「え、」

ちゅうっと頬にキスすると、風丸先輩は途端に顔を真っ赤に染めた。

「なっななおまえ…っ!」
『先輩のそんな顔見るの、私だけで十分です!』
なにもかも奪いたい

◎シャイ丸さんが可愛くて大好きです←


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