100000 | ナノ
ごめんなさい、

『おややっ、お母さんだー』
「…なまえ、今日もサボり?」

まったくもってその通りだったので私はいひひっと笑って錫也の隣に寝転がった。
上を向けば春らしい青空と暖かい日差し。

こんなシチュエーションで寝るということはとても良いことだと思う、うん。
それが例え昼休みの終わった時間帯だとしても、良いことだ。

『にしても錫也もサボり?』

身体を傾けて錫也の方を向くと、錫也はぼやーっとしながら上を向いていた。
珍しいなあ。錫也がサボったり、ぼーっとしたりなんて。

「んー…、なまえが絶対サボるだろうなあって」
『私どんだけサボり魔だと思われてるのよ』
「そりゃあ、日頃の行動だろ?陽日先生がいつも泣いてる」

なんて言われる始末。
確かに一週間に十回ぐらいの確率で教室に居ないんだけど!しかもそれが高確率で直ちゃんの授業なんだけどね!

『でも錫也皆勤賞狙ってるんじゃないのー?』
「誰かさんのせいで俺の皆勤賞は潰れたよ」

苦笑いする錫也に私は誰のことだろうねえと笑うと、さあ誰のことだろうなと錫也も笑った。
そして錫也も私の方へ身体を傾ける。

「それにしても偶にはこんなのも良いな」
『…今のはお母さんにしては珍しい発言だったと思います隊長!』

隊長って誰だよ、突っ込まれたが私だよーと答えておいた。
ちなみに隊員は私だけだ。隊長、私。副隊員、私。隊員A、私以下略。

「俺だってさぼりたいときもあるさ」
『おお、不良発言ってやつですか』

違うから、と笑う錫也に私は首を傾げるのみだ。

「今日はオカン休業。たまには俺だってお前の彼氏気取りしたいんです」
『…えーっとこれはもしかしなくても、』
「授業中だったら誰も邪魔してこないだろ?」

なんて笑いながら私を寝た姿勢のまま抱き締められる。器用だなー、なんて思いながら黙って抱き締められる。
そういえば最近あんまり構ってもらってなかった気がする。

『プチデートってやつですか』
「プチデートってやつですよ」
『へへー』

なんだその緩みきった顔と錫也に笑われたけど錫也の緩み具合だって大概だ。
先生怒らないでごめんなさい、
(恋人といちゃいちゃしたかったんだ)(反省はしていない)



錫也で「俺だってサボりたいときもあるさ」

遅くなってしまい大変申し訳ないです…!

ちょこっと分かりづらいかなーなんて思ったので一応プチ解説です!
彼女は錫也をたまにしか彼氏扱いしないので
錫也さん的にちょっと待てこらみたいな感じだったんですよ^ω^
なので俺もサボるんだぞ!いいオカンじゃないんだぞ!と

あれ更に分かりづr(ry

リクエストありがとうございました!

2012.03.17 望


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