100000 | ナノ
ほんと勘弁してください!!!
『今日はなんにしよっかな…』
カゴを持ちスーパーの店内を散策しながら気になったものをカゴに入れる。
私より料理の上手な夫が居るのでなにを買ってもちゃんと消費してくれるので助かる。そして美味しい。
それでもご飯は当番制なので、私も作る。
だけれどどうにもレパートリーが少ないのでいつも献立に困る。
助け船を求めてその料理の上手な夫に、今日の晩御飯なにが良いですか?
そうメールを送ると、「お前」と絵文字もなしに返ってきた。
ほんとナチュラル変態勘弁してください。
とりあえず今日のご飯はシチューに決定だ。寒いし。
シチューを作っておいて私はソファーに座りながら雑誌を読んでいると扉のシリンダーが回る音がした。
雑誌をテーブルに投げて玄関まで迎えに行く。
赤のサンダルを履き、かけてあったチェーンを外した。
『おかえりなさい!』
「ただいま、」
そう言ってにっこり笑った某料理上手な夫、錫也さんだった。
そして慣れたように私の額にキスを落とす。
錫也さんは慣れていても私はまったく慣れていないということを一体何時になったら理解してくれるんだろうか…!
『っ、』
「んー…いい加減慣れて欲しいかな、まあそういう反応も可愛いから俺は好きだけどね」
と笑いながら靴を脱ぐ。
『なっ、慣れるわけないじゃないですか…っ』
おでこを押えながらそう反論する。騒がなくなっただけまだ進歩だ。
くつくつ笑う錫也さんの後を着いて部屋へ戻る。くそう…いつまで経っても上手だこの人。
『そっ、れより…お風呂、入ってきてくださいよ!私ご飯温めてるんで…』
「へー…今日はなに?」
シチューですよー、と言いながら鍋に火をかける。
私はお玉を手にして混ぜる準備をしようとした、らそれを阻止された。は、え…なんで。
『錫也さん…?』
「…お腹空いた、」
お玉をぽいっと流し台の方へ投げて私を後ろから抱き締める。
いやだから、あなたと私のご飯を準備しようとしていたんですが。
そう反論しようとしたら今度はコンロのスイッチを切られた。途端、炎が消える。え、ほんと何してんのこの人。
「から食べてもいい?」
何故かゆっくり視界が90度回転した。背中に冷たい床の温度が伝わる。
『え、は…?』
「此処と、ベッド…どっちが良い?」
天井と私に挟まれた錫也さんはにっこり笑って、私にそう問いかけた。
変態が通常運転とか
ほんと勘弁してください!!!
◎まほさんリクエスト
「お腹空いたから食べてもいい?」/錫也が台所で押し倒す
遅くなってしまい申し訳ないです…
錫也さんに押し倒され隊です!←
私の願望を詰め込んだと言っても過言ではないです
とっても俺得リクエストありがとうございました!
楽しんで書かせてもらいました!
どこらへんがと言われると錫也さんの変態なところですね!ここ重要です!←
そんなこと言って頂けるとは光栄です!//^▽^//
リクエストありがとうございました!
2012.02.07 望
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