イコール
『颯斗くん!』
「ああ、なまえさん」
新入生に紛れながら僕を呼び駆けてくるなまえさんを見つけた。
うっかりしたら新入生に間違われそうな身体で一生懸命走ってくるなまえさんに思わず笑ってしまった。
きっと彼女は何故僕が笑っているか分からないだろう。ドがつく天然だから。
僕とは軽く15pは差がある頭が隣に来る。
その顔が上を向いて、僕は軽く下を向いて視線を絡める。
『あの、ね!さっきの在校生の挨拶かっこよかったよ!』
「ふふっ、ありがとうございます」
わざわざそれを言うために走って僕を探してくれたのか。
その健気というか素直なところに一体僕は何度ときめけば気が済むのかと。
きっと一生振り回されるんでしょうね、なんて。
『颯斗くん?どうかしたの?』
「はい?」
凄い笑ってる、なんて不思議そうに頭を傾げるなまえさん。
僕からしたら不思議でもなんでもないこと。
「いえ、幸せだなあと思っただけですよ」
そう言うとなまえさんは一瞬ポカンとした顔になって、そのあと直ぐに笑顔になった。
今度は僕が首を傾げる番になってしまったけれどなまえさんが答えをくれた。
『私は颯斗くんと居れて超幸せ!』
幸せ×2イコール超幸せ!
(結局のところ)(バカップルなわけです。)
◎紫音さんリクエスト
颯斗で甘々でしたー
大変お待たせしてしまったわりには出来が悪くなりとても申し訳ないです…!(´;ω;`)
ちなみに目指したのはただのバカップルです
周りにいた新入生涙目です
書き直し受け付けておりますので気に入らなかったら遠慮なくお申し付けください…!
リクエストありがとうございました!(*´▽`*)
2011.03.12 望