僕だけの
「なまえ」
『んぅ…』
なまえが僕の机のうえですぴょすぴょ寝息をたてているの。
机のなかに忘れた教科書をとりにきたというのにこれでは取れない。
なんで僕の机の居るの、とかなんで寝てるの、とか色々聞きたい事はあるけれど
起こさないことには始まらないといことでなまえの頬をつんつんと突っついてみる。
顔を少し歪めただけに終わった。
「たく、もう…」
僕は仕方がないので隣の席のやつの椅子をひいてなまえの横に座った。
てゆうか、なまえいつから宇宙科の教室に居たんだろうか。
時間によっちゃあクラスメートにこの無防備な寝顔を見られていたかも、しれないぞ…勘弁してよ…。
そんなこと思っていると隣から『…ぁ、ずさ…せんぱい…』と声が聞こえた。
起きたか、なんて思っているとどうやらそれは寝言だったらしくへにゃっと笑いまた寝息をたてはじめた。
ほんと、勘弁してよ。
どんな夢みてるかしらないけどそんな幸せそーな顔して僕の名前呼ぶとかさ。
なんだかちょと腹がたったので、意地悪したくなった。
『…梓、先輩?』
「…あ」
顔を離していくと、目がぱっちり合った。誰と、なまえとに決まってる。
『え、…なんか、顔近…なんで…』
「なんでだろうね」
『何、してたんですか…』
僕の顔が近かったことによるのか僕がなまえが寝ている間にしたことによるのかは分からないけどなまえの頬が真っ赤に染まっていく。
『き、きす…とか、しました…!?』
「…してないよ」
そう言っても信じてもらえないのかなまえは頬を押さえている。
『だ、だだだって!頬に…っなんか柔らかいのが…っ』
「指だけど?」
にっこり笑っていうとなまえは、「梓先輩の馬鹿!」と叫んだ。
頬を真っ赤にされながら言われたってまったく怖くはないんだけどね。
僕だけの秘密
(ほんとは、キスしたけど)(それは僕だけの秘密だ)
◎恋迷宮の聖羅さんへ
ウワアアアア!!!遅くなって大変申し訳ないです…!!!
素敵錫也さんを頂いたのに残念梓で大変ごめんなさいい!!!!
書き直しは受け付けてますので言ってくださいね…!!!
相互ありがとうございましたあああああ!!!
2011.12.27 望