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>> 可愛い

今日は龍之介くんとのデートだ。

大会で忙しかったのは理解してる(つもりだ)けど、
やっぱり寂しかったのは寂しかったので
久しぶりのデートはとても嬉しく、また気合いも入る。

『っし、これでオッケー!』

全身鏡の前でスカートをぴらりと広げる。
今日のポイントは春らしく淡いピンクのフレアスカート。

自分的に納得なコーディネイトで、寮の自室を出た。

可愛い、って言ってくれると良いんだけど。


バス停の前で凛と伸びた背中を見つける。
嬉しくなって思わず名前を叫んで走り出した。

『りゅーのすけくーん!』
「あ、っんまり走ると転ぶぞ!」

龍之介くんの叫びは見事に的中した。
サンダルが何かに躓きバランスを崩す。

『ひ、ゃ…っ』
「っ…バカっ!」

怒声と共にがしりと捕まえられた。

『あ、ありがと…龍之介くん』
「む、…別にお礼を言われることじゃない」

ぷいっと顔をそらされた。
ふふっ、照れてる。

思わず笑ってしまって龍之介くんがそれを見つけ、

「なっ、何を笑っているんだ!」
『なーんでもないよ』
「嘘つくな!言え!何がおかしいんだ!」

ああもう。
折角の怒鳴り声も赤い顔で台無しだよ。
またまた吹き出しそうになってしまった。
丁度そこでバスが来た。

『さ、じゃ龍之介くん行こっか』
「なっ、お前話をそらすな!」
『…龍之介くんはお出かけしたくないの?』

わざとそう言ってみると、そうじゃないが…とかなんとかもごもご言っている。

『よし、じゃあ行こっ!』
「ちょ、待て!」
『ん、なーに?』

龍之介くんの手を掴んで走り出そうとしたら、軽い抵抗。

「その、…似合ってる。可愛い、ぞ」

真っ赤な顔をそらしながらそうぼそぼそと言った。

『………私、可愛い?』
「っ、お前じゃなくて服が、だっ!」
『…龍之介くん。それ地味に傷付く』
「なっ、わ、…悪い。嘘だ。お前が一番、可愛い」

君のほうが、可愛いよ
(なっ、男に可愛いとか…っ)(だって可愛いんだもん)




◎みかんさんリクエスト
宮地くんとお出かけ中にツンデレを発動する宮地くんでしたー

まず言わせてもらおう。
出 か け て な い \^p^/←

出かけようとしたみたいな感じですねはい!

ツンデレがうまく表せたか謎です…
私のツンデレイメージはかみやさんなんですが大丈夫ですか←

みかんさん二回目のリクエストありがとございました!(*´▽`*)


2011.04.23 望

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