>> 型 『つっこせんぱーいっ!』 ぴょこぴょこと小さい体で走ってくる可愛い可愛い後輩のなまえちゃん。 後ろで陽日先生がみょうじ走んなー!と笑いながら叫んでいる。 なまえちゃんはそれを無視して、私に飛び付いてきた。 思わず転けそうになったが右足で踏ん張った。 「きゃっ!もうっなまえちゃんったら!」 『先輩!お弁当食べに行きましょう!』 「ふふっ、なまえちゃんは食べるの好きだね?」 なまえちゃんはどうやったらそんなに入るのというくらい食べる。 例えるなら羊くんぐらい。 「おっまえ、ちっさいくせによく入るよなー」 『ちっさい言わないでください!』 「じゃあちびだったら良いの?」 『良くないです!』 いつもの定番のネタでなまえちゃんをいじる哉太と羊。 「はいはい三人ともそこまで」 『錫也先輩!』 なまえちゃんと哉太たちの間に入ったのは錫也。 錫也の片手にあるお弁当箱を見た瞬間から目が輝きだした。 『ごっはん!ごっはん!』 「ああはいはい。それじゃ哉太に羊に月子。行くぞー」 さりげなくなまえちゃんと手を繋ぐ錫也。 なまえちゃんは気にせずぶんぶん繋いだ手を振り回しながら錫也と歩く。 「錫也の野郎、ぜってーなまえのことが好きだよな」 「なに哉太。妬きもち?」 「な、っ!バッカちげぇよ!なに言ってんだ羊!」 「三人とも早くこないとなまえが全部食べるぞー」 現実にありそうな錫也の一声で私たちは急いで錫也達の後を追った。 「今日のデザートは桜プリンです」 『やたー!』 錫也から受け取り良い笑顔のなまえちゃんは蓋を開ける。 「そういやなまえ、お前太ったみたいだな」 『は、っ!?』 思わず桜プリンを落としそうになったのを錫也が取る。 『か、哉太先輩な、んで知って…!』 「いや、保健室にあった健康診断の紙が見えた」 『か、哉太先輩のばかあ!うわーん羊先輩ー!』 ああもうはいはい、といった風でなまえちゃんの頭を撫でながらあやす。 「もう哉太!そういうことは女の子には言っちゃ駄目だよ!」 「そうだよ哉太。例え太っていたとしてもそこは痩せてるねと言わなきゃいけないんだよ」 「羊…それフォローになってないぞ」 『羊先輩も苛めるう!』 最終的な行き場はやはり、 「なまえは細すぎるからもっと食べないと」 『錫也先輩…!』 だいすき!と叫びながらなまえちゃんが錫也に抱きつく。 錫也は満更でもない感じで抱き締め返した。 「錫也ー…!」 「ちょっと錫也!錫也だけズルいよ」 「お前らが苛めるのが悪い」 なー、となまえちゃんに同意を求めるとなまえちゃんは多分意味を分かってないけどなー、と返した。 「あー悪かった悪かった!桜プリンやるから錫也から離れろ!」 『要る!』 勢いよく錫也から離れて桜プリンを頂きにかかったなまえちゃん。 なにより食い気なところがなまえちゃんらしい。 「…か、な、た?」 「おわ…っ笑顔怖い怖い怖い!」 「それ、誰が作ったのかな」 「錫也様様です…!」 『うまー…!』 哉太と錫也を放って食い気に走ったなまえちゃんは 至極幸せそうな顔で桜プリンを頬張っている。 羊くんがその顔を見て幸せそうに笑う。 「美味しい?」 『はいとても!』 「そう、良かったね!」 はい!と元気よく笑顔で返してくるなまえちゃんに私も幸せな気分になるのでした。 幸せ撒き散らし型の君 (なまえちゃん、あーん)(あーん!)(ああもう可愛い!) ◎琉那さん 春組+月子と身長の低い愛されヒロインです! どんなタイプだよwwwな突っ込みはなしの方向で(笑) 私が錫也贔屓なので錫也がばんばん出てきましたねしかもイケイケ(`・ω・´) 琉那さん錫也あんまし好きじゃなかったらごめんなさい…! どうでもいい捕捉 今回多分『!』を使ったの最多だったと思います(´▽`) 琉那さんリクエストありがとございました! 2011.05.01 望 prev//next |