「夕飯よー」と母に言われ、私は携帯を閉じた。
設定とか難しい。ウェブサイトも見れるのか、と関心しながら彼の番号を登録しようとしたら登録出来なかったけど、まあ大丈夫だろうと安心し、私は自室からリビングに下りていった。
「新しい携帯どうだ?」
「いい感じかな、」
「よかったわね名前」
父と母は笑顔を浮かべながら、私の新しい携帯の話をご飯を食べながらしていた。
「ごちそうさまでした」
私はそういって自室に戻ろうとしたら父に呼び止められた。
「父さん、何?」
「紙、あっただろ」
「あったよ。ありがと」
父は、頷きながら笑っていた。何だ? 何に対して。
「設定でもしてきなさい、名前とか、な」
「うんっ」
私はとっても嬉しかったんだろう。そうじゃなければ、漫画のキャラと会話出来たことを不思議に思っているはずなんだ。
110930