最近名前が女の子らしくなってきたと思う。いや元から女の子なのだが、最近は一段と女の子らしいのだ。
ちなみにわしも健全な男子。いつ襲ったっておかしくないはずなんだ。でも彼女はわしのことをただの可愛い友人としか思っていないだろう。でもそれは嫌だ。彼女に男として意識してもらいたかった。
意識が朦朧としているのはわかる。でも、わしの服の裾を掴んだまま、幸せそうな笑みを見せるのはちょっとやめてほしい。抑えが利けなくなるんじゃないかと思う。

「秀、吉、あのな、…」

名前を呟き、その後の言葉が聞き取れない。そして、規則正しい呼吸音が聞こえる。

「名前すまんの」

そういってわしは、ゆっくりと唇を近づけた。

最初は、ただの興味だった。でも、気になってしまった。
守れるなら守っていきたいと思ってしまった。
わしは彼女を抱き留め、瞳を下に下ろしていった。


111215

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