嫌な予感は当たるもので、ぶおん、と不思議な音が聞こえガンッ、と……―――? それから私、は?あれ?
「臨也くんよぉ…池袋にくんなっていったよなぁ…」
まだまだこの人何か投げるつもりなの。おかしいよ。 私は意識を手放した。
起きると真っ白な天井が見えた。
「…?私死んだ?」 「生きてるよ。災難だったねぇ」
にやにやと笑う折原さんはイラッとする。いやしない人がいるんだろうか。
「あなた、どうしたいんですか?」 「…君を見てたい、かな?」
愛の告白のようだったが目が笑っている。嘘だ。
「真実を、言って下さい」 「俺はね、人を愛して、愛して、愛してやまないんだ。あ、さっき会った投げてた奴は別だけど。俺にとって人は面白いものであって、それは万国共通なんだよ。でもね、俺は今、君に興味を持ったんだ。ただの女子高生に、ね。まあ多分君は、ただの女子高生ではなさそうな気がするし。だからさ、俺と仲良くしない?」
意味がわからなかった。 何が言いたいんだこの人。
「簡単に言うとね、俺と友達になってくれない?」
やはり目の奥は笑っていない。何かしら考えているように見える。
「断ったら?」 「襲う、かな」 「わかりました。どうぞ襲ってください」
そういって、私は微笑んだ。
110919
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