保健室を探す前に許可証辺りでも貰っておくか、と思い事務室へ。
「すみません、許可証貰います」
声をかけても気付いていないようなので、名前を書いて近くにおいてある許可証をとる。 制服に穴を開けたくないのでかばんに許可証を括り付けた。 完璧。とりあえず保健室探さないとなあ。 保健室は割合1階にある場合が多い。なぜなら外で怪我をした場合2階や3階まで上り、消毒を受ける。なんてこと面倒だからだ。まああと職員室の近くにあるという場合も多いけれど…。 それは多分、先生が移動するのを面倒がる、のがあらかたの理由だろう。 さあて、どこだろうか。とりあえず一階見て回ろうかな。
数10分経ったのだろうか、何故か私は男の子たちに囲まれていた。え、どゆこと。
「あの、どいて下さい。それか保健室の場所教えてくださいませんか」
知らない人怖い。むしろ暑苦しいし、なんかにおいがひどいんだが。さすが男子高と言うべきか。
「いや教えても構わないけど、どうして保健室なんかに?」 「え、えっと…」
活発そうな男の子が私に聞いてきた。これは「会長さんに塩を塗りに」なんて言ったら殺される。…じゃあどうすれば… 怪我をしたということにすれば大丈夫じゃないか…。
「生徒会室から出た際につまづいてしまって…足を捻ってしまったので、固定するものか湿布を貰えないかな、と思いまして…」
どうだ、これで!
「あー、じゃあ俺連れてくわ。先輩に部活遅れるって言っといて」 「ミツオずりーぞ!」 「早い者勝ちだろ」
そうして私はミツオ?くんに助けられながら保健室に行ったのだった。
120224 ミツオくん!
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