最近無名な感じで、噂が広まっていた。 そう、真田北高校にはなんでも屋みたいな、相談室がある、という噂が。
ちなみに初めまして。 ミカリン(偽名)の友人ことサオリンです。ちなみに偽名です。 今、ドヤ顔したんですが、気付きましたかね。気付かないですよね。 ふはは!なんて、まあ都合のいいこと言っててすみません。
その噂の渦中にある生徒会室(相談所)を開けようとしたら既に先客がいました。ちくしょう。声的に女の子です。そしてひっそりといやなんというか堂々と聞いている眼鏡くん(仮名)がいました。あと奥で金髪くん(仮名)も。何これどうなってるの。
「ん?ああ、これですか気にしないで下さい。友人の妹なんで気になっているんですよ」
ふむ。友人の妹さんが相談者か。なら仕方ない…。なんて言える訳もなく。
「眼鏡くん(仮名)。そりゃダメだろ」 「ミカリン…?」 「いや、ミカリンじゃなくてサオリンだけど何かあるの?というかミカリンの知り合い?」
ん?そういえば先日、猫目のロングストレート(名前知らないの)とミカリンそして私で話していたのを思い出した。
「猫目の黒髪ロングストレートの女の子知ってる?」 「…文学少女のことか?」 「多分それ」
ふうん、猫目の知り合いでそしてミカリンと仲良くなったと。最近一緒に電車で帰ってる奴はこいつか。前はミカリン男の子なんて、だかなんだか言っていたけど、男子高校生と仲良くしちゃ、男の子なんてとか言えないもんな。うん。
「サオリンさん、多分妹出てくるんで別の場所行きましょう」
「わかった。じゃあ眼鏡くん(仮名)変わりに私のというかミカリンの相談乗ってやってくれないかい?」 「いいですけど」 「そっか。なら敬語なしで話すか。名前は?」 「ヒデノリ」 「私はまあまだ偽名ってことで。悪用怖いからな」
にこり、と友達用の笑顔を浮かべ、ヒデノリと歩く。 むしろ妹さんの後をついていく。いいのかそれ。
「あ、そうだ、」 「なんだ、ヒデノリ?」
ポケットから何かを取り出し、頭に被る奴。うわ、一緒にいたくない。
「ビニール袋は窒息するからやめとけ」 「あー、そうだな」 「紙袋あるけど使うか?」
私も私だな。なんで今日紙袋持ってるんだ。
「使う、使う。サンキュー、サオリン」 「いーえ。友達の友達は友達だからさ」
自分でもよくわからないまま、かばんを閉める。なんでも入ってるなこのかばん。さすが。くだらないものしか入ってないだけだけどさ。
「とりあえず相談は後日でいいかいヒデノリ」 「いいぜ、サオリン」
うん。ノリがいい。いい奴じゃんか。
「じゃあまた明日生徒会室の方くるからさ。ちなみにミカリン呼んで、ね」 「おう、じゃあ明日」 「はいよ。ついでにヒデノリ。ミカリンに惚れんなよ」 「ばっ、!」
顔赤いっつの。あほか。 とりあえず、ミカリンにメールでもしときますか。
120216 ちなみにヒデノリくんはスカートを思い出したそうです。 年頃ですからね?
あとサオリンでて来ましたが、本名は内緒です。仲間内でもサオリンです
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