金髪くんが帽子の人がくる、といっていたのでわたあめをもふもふしながら食べていた。
「甘い、おいしい」 「あ、君か…」 「おお、帽子の人って帽子くんか!」 「唐沢って呼んでくれ」 「無理」
名前覚えるの難しいから、やだ。無理。
「でさ、帽子くん、無料くんとかお化け屋敷にいるって金髪くんに聞いたんだけども」 「…無料くん?ああ、タダクニか」 「そうそー」
よく、無料くんで通じたな。まあ空気読め男よりは通じるか。
「お化け屋敷平気か?」 「…………た、ぶん…」 「膝、笑っているが?」 「ごめんなさい。帽子くんよ、これから暇かね?暇だよね、暇でしょ」 「一緒に行けと」 「話が通じる相手でよかったよ」
一息つけそうだ。うん、よかった。 話しながら歩いていくと、お化け屋敷の近くについた。そして視線が痛い。(主に男子高校生だろう。みんな同じ制服着てるし)
「ねえ、帽子くん、…腕掴んでても平気?」 「は?」
ちらりとお化け屋敷を見遣るとおそらく1教室分じゃないくらいの広さのお化け屋敷。そして中からは悲鳴。怖い。
「タダクニとか呼んでくるか?」 「いや、それは負けた気がするから嫌。帽子くん、いや、唐沢くん頼む!」 「…腕だけなら」 「話しがわかるね!」
お化け屋敷の前にいる生徒に、2人入ると言って、私は帽子くん、いや今は助けてもらっているから、唐沢くんとお化け屋敷に入っていった。
唐沢くんとお化け屋敷。 (お化け屋敷苦手だけど文化祭のだもん、大丈夫だよね)
120209 ギャップ萌えですかね ちなみに私お化け屋敷入れません |