いや、まただとは思ってたけどちら見したら前の女の子とは違っていて、すこし焦った俺がいて。バイトに行っているタダクニとなんか用事があったヨシタケをおもいっきりメールで呼び出し、ちなみにメールの文面は覚えてない。
「今日は風が騒がしいよね」
そう聞こえ、俺の前回の言葉を思い出すと少し恥ずかしくなったけれど、なるようになれ。
「だが、この風、泣いているぞ?」
確か前の子はこう言っていた。本当、嬉しそうに口を噛み締めていたし。しかし俺は暗いオタクじゃない。断じて違う。ただの男子高校生だ。
「…っ、堪えらんない!やめだやめ!眼鏡くんすまないね」
前の子の風にいうと、今いる彼女は堪えられない、という風に大爆笑された。なんか恥ずかしい。あと俺は眼鏡くんじゃない名前がちゃんとある。
「あっははは!いやでもほんと!ないわ!!」
大爆笑を浮かべる彼女は普通に女子高校生で、少し気になった。恋愛じゃないぞ!俺の日常に恋愛というものを望んでいるが!それをいうと自分で悲しくなる。
「えーと、どちらさまで?」
名前を聞きたくて、尋ねたら検討違いの回答が返ってきた。
「っ、ああ、あの文学少女いただろ?あの子の友達。変な男子高校生がいるって話聞いたから会ってみたくってさあ!あ、もしかして女の子苦手?」
確かに女の子とお話、というシチュエーションは全くないから苦手は苦手だ。うん、悲しくなってきた。
「はあ、まあ…」 「そだ、名前!名前何眼鏡くん!多分覚えないけど」 「覚えないのかよ!あ、」
曖昧な返事をすると、彼女から名前を聞かれたが、覚えないとあっさり言われ、なんとも言えなかった。 遠くから足音が聞こえそっちの方に目を向けるとタダクニとヨシタケがいた。あ、やばい、やられる気がする。
「あ、あれが空気読め男か」
ヨシタケは初対面だと金髪と言われるのでおそらく空気読め男はタダクニのことだろう。
「ぷっ…タダクニが空気読め男って…」
つい、吹いてしまった。 なんで空気読め男なんだよ、全く。まあ文学少女との関わり合いは確かに空気読め男だ。
「じゃ、」
彼女は俺の近くから、遠くへ行き、その変わりにあまりよろしくはないが男二人がやってくる。まあ読んだのは俺自身だがな? 「おい、ヒデノリ、どういうことだ」 「ヨシタケ…」 「あれだろ?前の叩いてきた女の子と同じだろ?」 「空気読め男……」
ああもう、空気読め男って…! これからタダクニ呼ぶときそうやって呼んでやるか。心優しいからな俺は!
男子高校生と女の子
(ヒデノリ、空気読め男って?) (ヨシタケになら言うからこっちこい!カクシカジカ) (タダクニ…!) (えっ、何!?)
120126 男の子って難しいですよね
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