自分が彼女の訃報を聞いたのが彼女がなくなって1週間後のことだった。

高校生であって学生の本分は勉強、部活、ということもあり足が遠のいていた病院に足を運ぶと「またきてね」といっていた看護師さんが俺の顔を見てかけよってきた。
そして俺にいったのだ。

「あの子は1週間前に息を引き取ったの」と。

信じられなかった。
いやどっちかというと信じ切ることができなかった。
彼女はいつでも笑顔でいたのだ。

看護師さんは俺にちょっと待っててといってナースステーションへと向かう。
待っててといわれてもたぶんその場にいたと思うのだ。
彼女がしんだことを俺は受け入れられてなかったからだ。

「はい、これあの子から。書いたのは私だけど言ってた言葉をそのままかいただけだから」

看護師さんはそっとその手紙を俺の手に握らせてパタパタとあわただしく仕事に戻っていった。

自分の手にある手紙を見た。黄色いひまわりの絵柄の封筒だった。

「読まなきゃだめだよな」

そう独り言ちて病院からそっと退出した。

手紙を読みたい場所があった。

そうこの手紙にふさわしい場所で読みたかった。
彼女の気持ちをその場所で。


131102

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